仕事を休むほどではないが、発熱、せき、息切れ、倦怠感などが長く続いている方が多いといいます。
もしかするとそれは加湿器肺炎かもしれません。
加湿器で発育したカビや菌などを吸い込むことで、上記の症状が起こると言われています。
単なる風邪の症状と甘く見てはいけません。
2018年には大分県の高齢者施設において、加湿器が原因でレジオネラに感染し1名が死亡する事故もありました。
レジオネラ菌を吸い込むと風邪に似た症状のため見極めが難しいのですが、はじめの診断治療が的確でないと死亡率が30%といわれています。
インフルエンザなどが流行する冬季は、加湿器に加えて室内に精油を拡散させるご家庭も少なくありません。
加湿器には大きく分けて加熱式と超音波式がありますが、どのタイプが良いのかメリットとデメリットをみてみましょう。
加熱式は沸騰させるため基本的に菌は死滅しますが、精油が熱によって変性してしまうため、香りが悪くなったり効果が薄れます。
超音波式は手軽で精油も香らせることができるので人気ですが、芳香成分が水蒸気とともに落ちてしまい香りが広がりにくいのと、カビやレジオネラ菌が増殖する可能性が高くなります。
また、清潔さを保つにはやや手間がかかるデメリットがあります。
ベストは、加熱式加湿器と空気と振動で芳香拡散させるディフューザーを併用することになります。
精油の効果を最大限に享受しようとするならばディフューザー以外にありません。
どうしても超音波式を使用したい場合は、ベッドサイドなどの狭い範囲で使う、そしてキッチンミントでしっかり拭き掃除をし、水をこまめに取り替えて使用してください。