アロマは現代医薬の原型?

メディカルアロマという言葉が普通に聞かれるようになった昨今、
「アロマはメディカルじゃない」と医療従事者などから、時に白い目で見られることがあります。

アロマは薬ではありませんから「メディカル」を謳うことに、苦言を呈されるのは仕方のないことかもしれません。
現代医学の観点からは精油は天然の香料でしかなく、
薬理効果においても確固たるエビデンスがほとんどありませんから。

しかしながら、「アロマテラピーは全くメディカルではない」と断言するのはどうでしょうか。

全労働者が一度はお世話になっているであろうサロンパス。
今から90年ほど前に生まれたこの貼り薬は、天然精油が原材料でした。
ハッカ草、クスノキ、ミズメなどを水蒸気蒸留して使っていたと久光製薬のサイトに紹介されていますが、詳しくはこちらをご覧ください。

他には、ヴィックスヴェポラップ(医薬部外品)ではユーカリ油、ニクズク油(ナツメグ)、杉葉油。
最近はあまり見かけませんが、タイガーバーム(第3類医薬品)にも、
ハッカ油,ユーカリ油,チョウジ油(クローブ)などが使用されています。

医学の父であるヒポクラテスは、ヤナギの樹皮を鎮痛・解熱に使っていたと伝えられています。
日本でも、歯痛に効果があると考えられたことから爪楊枝として使われていました。

サロンパスのような大衆薬はもちろん、最新の現代医薬も、元をただせば植物の草根木皮や動物、鉱物という天然資源から発祥しています。

天然資源の薬効成分を特定、抽出してより効果を高めたものが現代医薬です。
現代医薬がシャープに効果を発揮するのは、
大雑把にいうと効く成分だけを取り出して、
それを患部に集中的に投射するよう設計されているからです。

これまで多くの命を救ってきた現代医薬ですが、
副作用というデメリットもあります。
効く成分だけを膨らませて患部に集中投与した結果、
強引に患部のトラブルを解消させるメリットの代償として、
時として体全体の自然なリレーションを狂わせる副作用が現れるのです。

一方、植物を蒸留したり乾燥させて作る民間医薬(精油や漢方薬など)は、
ある成分だけを抽出するのではなく、その植物が持つ全成分が使われます。

精油を分析すると、一つの精油に100以上の成分が含まれており、
この中の有効成分が医薬品的な良い働きをしてくれます。
医薬品の発祥が植物なので、当然精油にも薬理効果があるわけです。
そして、精油の中に毒性が存在していても、他の成分が影響しあって人体の中で毒性を和らげ、薬の有効性を発揮させている、と想像されています。

アロマテラピーもメディカルの一部であるという根拠は、このへんにありそうですが、自然イコール安心安全というものでもありません。
なので「自然だから体に良い」ということを盲信することなく、
薬に頼るまでもない未病や心身のトラブルを防ぐ目的で、
正しくアロマテラピーを活用していくのが最良ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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