コーヒーも精油も香りの有効活用には「好き」を最優先に

日常の飲食で香りの比重が大きいものといえば、コーヒーではないでしょうか。
コーヒーが飲みたくなるのは、ホッと一息つきたい時や頭をスッキリさせたい時など、
味もさることながら香りを求めているという気がします。

コーヒーの香り成分は800種類以上。ちなみにカフェインは無臭です。
焙煎したコーヒー豆の約15%を占める「コーヒーオイル」に、多くの香気成分が含まれており、香りを決定しているのは含有量の少ないマイナーな成分とか。
このあたりは精油と同じです。

豆の品種、焙煎方法、入れ方によって無限の香りが楽しめるのはコーヒーならでは。
変化に富む好ましい香りが、長きにわたって世界中で愛される所以でしょう。

気分の切り替えに精油の香りが有効なことは広く知られていますが、
芳しいコーヒーの香りにも様々な働きがあることが検証されています。

良い香りがすると他人に親切になると証明したのは、アメリカのロバート・A・バロン博士。
コーヒーの香しい匂いのする喫茶店前など良い香りのする場所では、男女とも2倍以上の人が進んで人助けをするそうです。

東邦大学の増尾好則教授は、動物は人間より嗅覚に頼って生活しているので、
ネズミに不眠や拘束、水浸しなどのストレスを与えて実験。
その結果は、香りを嗅いだネズミはストレスに強いことが明らかに。

嗅覚の衰えた人間でも心地よく感じるコーヒーの香りは、
コーヒーを飲んだことさえないネズミにも大きな影響を与えることがわかります。

精神科医の古賀良彦先生の実験では、代表的なコーヒーの香りで脳波を測定。
ガテマラとブルーマウンテンはリラックスしている時のα波が多く出現し、
ブラジル・サントスやマンデリン、ハワイ・コナを嗅ぐと、
集中力が高まり、情報処理能力が上がっている時に現れる脳波が優勢になるそうです。

コーヒーもシチュエーションに応じて選びたいところですが、
精油では鎮静効果があるラベンダーの香りよりもレモンのほうが眠れるという方もいます。

つまるところ、香りのサポートを期待するなら、
一般的な知識などを鵜呑みにするのではなく、自分の「好き」を優先させて精油を活用することが重要かもしれないですね。

 

 

 

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