ペパーミントとハッカはどう違うのでしょうか?
アロマテラピーではどちらを使うのがいいでしょうか?
という質問がありましたのでお答えします。
まず、ペパーミントとハッカは同じシソ科の植物ですが、
当然、学名や成分、香りや使い方は異なります。
まず、日本で栽培されている和種ハッカは「Japanese peppermint」で学名は Mentha Canadensis 、
西洋ハッカは「Peppermint」学名Mentha piperitaとなります。
ハッカといえば北海道の北見のハッカが有名で、
戦前には世界で7割のシェアを占めていた時期がありましたが、
時代とともに合成などに取って代わられ、国内の生産は大幅に縮小。
実はハッカの生産は現在北見ではなく滝上町で行われています。
さらに、よく見かけるハッカ油の原材料は滝上町産ではなくインド産。
国産ではないとは知りませんでした。
さてペパーミントとハッカ油の大きな違いは成分のメントールの含有量にあります。
ハッカ油のほうがメントールが1.5倍以上と多いため清涼感がだいぶ強く感じます。
ペパーミントはメントールが少ない分、
その他の芳香物質が豊富で香りも奥行きが感じられるため、
やはりアロマテラピーにはペパーミントがおすすめです。
ハッカ油と比較して清涼感が弱いといっても、
濃度を高めることで同等の清涼感を得ることはできます。
逆にハッカ油の原液塗布はメントールが強すぎる可能性もありますので、
ペパーミントのほうが原液塗布※しやすいのもおすすめポイントのひとつです。
※肌が弱い方は必ず希釈してください。
香りと効果を期待するアロマテラピーを実践する場合は
やはりペパーミントのほうがいいかもしれませんが、
ハッカ油は食品添加物でもあるので目的別に使い分けていくのがいいのではないでしょうか。