今年もインフルエンザ流行というニュースが流れる季節になりました。
悪寒、鼻水、喉の痛み、咳、頭痛、発熱、筋肉痛などの症状が出ると、カゼをひいたとなるわけですが、実はカゼは原因菌によってカゼとインフルエンザに分けられます。
両者の違いは熱の高さ。インフルエンザは高熱が出るので38度以上の熱があるとクリニックでは検査をして判定します。
いずれにしても、残念ながら現時点でカゼを治す薬はなく、市販の薬やクリニックで処方されるものでは「症状の緩和」しかできません。
解熱や咳止めなどの薬で症状を抑えながら、自分自身の免疫力で治すしかないのです。
カゼを引いたら免疫力を上げ回復を助けるケアが重要ということになります。
病気になれば当たり前のことながら、休養と睡眠、保温や加湿、栄養・水分補給といった基本的なケアを行い、加えて植物由来の薬や食品を用いるのも良い方法です。
◆アロマ アロウェルの他にユーカリ、ローズマリー、ラベンサラ、オレガノ、ティートリーなどの精油がカゼに利用できます。
◆漢方 植物由来の薬でクリニックでも処方されることがあります。
・葛根湯(かっこんとう):カゼかもという時に飲むと体温を上げ免疫力がアップする。
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):鼻水の出るカゼや鼻炎によい。
・板藍根(ばんらんこん):抗ウイルス作用があるとされ、カゼの予防に有効。
・銀翹散(ぎんぎょうさん):熱っぽく、喉の痛みや咳が出る時に用いる。抗炎症作用、解熱作用、鎮咳作用が期待できる。
・麻黄湯(まおうとう):悪寒、発熱、頭痛、関節痛などがある時に用いる。発汗作用、解熱作用、鎮痛作用が期待できる。
◆マヌカハニー ニュージーランド原産の蜂蜜で、強力な抗菌性を持つことで知られています。カゼの予防や喉の痛みを和らげたい時に、そのままスプーンで摂取するか、ハーブティーなどに混ぜて食べます。
◆ショウガ 抗炎症作用と抗酸化作用を持ち、免疫系をサポートするとされています。また、カゼの初期症状の緩和にも効果的です。
◆ニンニク アリシンという成分に抗菌作用と抗ウイルス作用があり、カゼやインフルエンザの予防に役立つとされています。
◆エキナセア 北アメリカ原産の植物で、免疫系を強化するハーブとして有名。サプリメントやハーブティーとして販売されており、カゼの予防や症状の緩和に利用されます。
予防接種をしたのにインフルエンザにかかったという話をよく耳にしますが、これは原因菌が200種類以上もあるからのようです。
カゼにかからないためには予防と、かかったら重症化させないことが肝要です。
調剤薬局ではカゼの薬が不足していると報道されていました。殺菌・抗菌作用のある植物由来の品々を常備して、「すかさず利用」をおすすめします。