柑橘の嗅ぎ分けは意外に難しい??嗅ぎ分けが認知症予防につながる?

世界で最も生産されている果実はバナナですが、
オレンジやレモンやグレープフルーツなどの柑橘類の生産量のほうが圧倒的に多く、
柑橘類は最も好まれている果物と言えるでしょう。

精油でも柑橘類は好き嫌いが分かれることはあまりなく、
ブレンドをつくる際はどの精油とも相性がいいので、香りを良くするために柑橘を入れたくなりますね。

ところで、柑橘の精油であるグレープフルーツ、スイートオレンジ、レモン、マンダリン、ベルガモットなどが、
意外に嗅ぎ分けが難しいのをご存知ですか?

もちろんアロマに慣れ親しんでいるユーザーはわかると思いますが、一般の方、特に高齢者はかなりの確率で間違えます。
柑橘系精油の成分で最も多いリモネンの含有率をみてみると、下記のようになっています。

グレープフルーツ 95%
スイートオレンジ 95%
マンダリン 74%
レモン   68%
ベルガモット 43%

グレープフルーツとスイートオレンジは95%がリモネン。
あれだけ見た目が違うのに成分としては95%が同じって面白いですね。
リナロール、ネラール、ゲラニオールなどその他の含有成分も似ているので実は意外に嗅ぎ分けが難しいのです。

同時に2種類を嗅ぎ「比べる」のは割りとできるのですが、
この5種類を順番に嗅ぎ分けて精油名を「一瞬」で答える、というのはなかなか難しいです。

というのも、香りは記憶と結びついており、
この2つを結びつけて嗅ぎ分ける作業は意外に頭を使うそうです。

そして、この嗅ぎ分けが認知症の予防にいいと言われています。

鳥取大学医学部教授であり日本認知予防学会理事長の浦上教授によると、
認知症の予防には運動、知的好奇心、コミュニケーションの3つの習慣が必要であり、
これらの習慣を維持するためには五感を衰えさせないことが重要であると言っています。

そして実はその五感の中で一番最初に衰えるのが「嗅覚」なのです。
加齢に伴う嗅覚の衰えは
→記憶を司る海馬や情動を司る扁桃体とつながる嗅神経への刺激が低下
→海馬扁桃体が弱まり記憶障害が進行
とつながり認知症へまっしぐらというわけです。

だからこそ「嗅覚を鍛えることが認知症の予防につながる」と浦上教授は提言しているわけです。

柑橘の香りの嗅ぎ分けは、嗅覚を鍛えるのにもってこいの訓練法なのですね。
そこで、ナチュールヴィバンでは嗅覚トレーニング用として柑橘5本セットを販売いたします。

嗅覚トレーニングアロマ http://shop.nature-v.com/view/item/000000000901

嗅覚は一日でも午前中が鋭く、次第に鈍くなっていきますので、まずは朝にやってみるのをおすすめします。
午後などにもやってみると意外に嗅ぎ分けが難しく、
何の香りだったかを思い出そうとするのがとても脳を刺激します。

全問正解するまでしっかり嗅ぎ分けしてみてくださいね。
はっきり香りの違いを認識することができ、瞬時に名前がでてくるようになれば脳が鍛えられたことになるでしょう。

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