まっくらやみのエンターテインメント

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神宮前で開催されている
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク TOKYO」に行ってきました。

このイベントは1989年にドイツで
哲学博士アンドレアス・ ハイネッケの発案によって誕生しました。

すでに世界25か国・約100都市で開催され600万人以上が体験していて、
現在日本でも毎年開催され、約6万人が体験しているそうです。

ある方のブログで『何度参加しても毎回新たな気づきがある』
と紹介されていて興味を持ったのですが、

アテンド(視覚障害者の方)のサポートで、
真っ暗闇を参加者がグループを作って探検するらしい・・・・
こと以外は全くわからないまま、
オフィシャルサイトの『目以外の何かでものを見たことがありますか』
という言葉に誘われ、
友人とバレンタインバージョンに参加してみたのです。

そこに待っていたものは・・・言葉通りの『真っ暗闇』と、
視覚以外の感覚器でものを見るという『たくさんの感動』でした。

暗闇に入った瞬間、一体どんな空間に、
どんなふうにこの見えない世界をつくったのだろう?
と想像が膨らみました。

確かにここへ来る前、建物の敷地は十分に視覚で確認できたのに、
暗闇の中では無限に広がっているかのような錯覚に陥ったからです。

完全に視覚がオフとなった状態で、初めて出会った人たちとの冒険。
少しでも皆と離れてしまうと、
自分は存在しないのではないかと感じてしまう感覚。

日常生活にはあまりないこれらの感覚から、
普段、どんなに視覚に頼って生きているのかを思い知りました。
そして、触覚、聴覚、嗅覚がどんなに頼りになるかも思い知らされたのです。

ここに全てを書いてしまうことは、これから体験する方のために控えますが、
一番面白かったのは、嗅覚がもたらす感覚の再発見でした。

かすかな草のにおい、土のにおいがすると「ここは危険ではない」
という安堵感がふわっと心に広がるのを、確かに感じることができたのです。

触覚や聴覚は認識するという面でとても頼りになったのに対し、
嗅覚はかすかなのに明らかに脳で感じていると意識できました。

たった90分の暗闇の冒険の後、私の心はすっかりデトックスされていて、
なんとも深く癒されたような気がします。

見えないからこそ見えてくるものがあることを体験的に学びました。

例えば皆さんも真っ暗闇の空間を作り出して、
そこで香りを焚いてみてはいかがでしょう?
香りがいつもより深く、効果的に働きかけるかもしれません。